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『The Wave』
(2008年 ドイツ/デニス・ガンゼル監督作品)

淡々と過ぎる若人の日常。
彼らが通っていたのは、これと言って取り沙汰するところもない、あまりにも在り来りの高校だった。

その高校で教師をしていたライナー・ベンガーは、間近に迫った一週間の特別授業で『無政府主義』の授業を受け持つことを希望していた。

しかし、同僚に先を越された彼は、校長の勧めもあって、已む無く『独裁制』を教えることになる。

授業の初め、生徒たちは言った。「独裁主義なんて、もう起きない。そんな時代じゃない」

無邪気な生徒の反応にライナーは、あることを思い立つ。

それは『独裁主義』へのマインドコントロールであった。

他愛もない規則から始まった授業に首を傾げながらも、生徒たちは、次第に『独裁主義』に心酔していく。
ライナーの言葉に従っているうちに『独裁主義』の虜となっていく子供たち。

そして、『クラス』は、『組織』へと変貌していく。
彼らは、自らを「ウェイブ」と称し、「ウェイブ」に貢献することを生きがいとしていく。

たった一つのクラスから始まったこの運動は、学校全体に広がり、街に波及する。

狂った全体主義が横行する中、異を唱える者は軽蔑され、迫害される。

学校中の注目を集め、得意になっていたライナーだったが、
事態は、もはや、彼にも手に負えないほどの広がりを見せていた。

◇        ◇         ◇         ◇ 

《ワンポイント》
この映画は1967年にアメリカの高校で実際に起こった事件を基に制作されました。
「独裁主義」なんて、もう流行らないよ、と、誰しもが思っているでしょうが、実はそんなことはない。
集団心理の中で人は簡単に自意識を捨てられるんだね……

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

独裁主義は決して、過去の話ではない。ほんの些細な行き違いでいつでも起こり得ることなんだな、と、ちょっと、考えさせられる映画でした。



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